急激に暑く感じるこのごろ。昼飯にラーメンというのもちょいと重く感じれて来て、冷やし中華を探そうとするがこういう時に限って、これ!という冷や中に巡り合わないお昼時です。貴重なお昼の自由時間ですから、目に入った涼しげなメニューがあったらさくっと入ってしまおうと、田町駅前の細い商店街を彷徨います。すると・・・転勤時代、大阪駅前ビルでお世話になった「饂飩 四国」があるではないか!ここ、大昔はカレー屋だったっけ?? 思わぬところで懐かしい遭遇でしたので、急遽冷たいうどんでもすすろうと方針を決定いたしました。 そうそう思い出した!讃岐へ旅行したときに食ったうどんに大変感激したのだが、あれは「生醤油うどん」だったのだ!東京に戻って3年も経つとそんなことも忘れておったわ。「饂飩 四国」のメニュー表を見て、ぶっかけは、大阪・関西メインの食べ方だったかもと・・・回想したりして(いろいろ地方によりメインの食べ方があってまだ頭の中で整理つかんが・・・)。いざ、生醤油うどんにダイブ!
【麺:やはり・・・「ヌチリ!」とした弾力が豊かな太角麺が四国って感じるね〜】
それにしても、この「饂飩 四国」って結構あちこちにあるのね・・・・。チェーン展開にしては、この品質は中々だと思いますよ。しっかりと讃岐風のうどんしてますもん! まずその太くて流麗な姿がいいね! たおやか姿が食欲を誘う。きらめきながらも、きめの細かい地肌感がスベリの良さを証明します。
そしてその真っ白なキャンバスに、さささーーーっと出汁醤油をかけます。この最初の一筋を垂らす瞬間が、体温が1度上がるような興奮を覚えます。ささーっとかけた後、忘れておったスダチを絞って回しかける。スノーホワイトだったその麺は、一瞬にして淡い褐色に変貌して、この時点で空腹感がMAX!あとは食の欲望を爆走させるのみです。
前歯で千切るとプツリとしつつも、最後の最後でビヨーンと伸びるような感覚。奥歯でのプレスでは、柔らかいクッシリ感覚があって、麺の風合いを感じる。そこにスダチと生醤油、そして花かつおの香りが鼻腔をくすぐります。
【タレ:生醤油!やはり四国とくればこれだよね!】
そうそう、生醤油が大切であり、冷や系を食うなれば基本ですね。生醤油という商品は熱処理をしていないという意味なのか全くわからんが(その理屈はビールの話か・・・)、昆布出汁がバックアップしているような、濃ゆい出汁感を感じる醤油でして、強いカエシ感覚の中にも旨みがあるとい感じ。そういえば、四国みやげによく貰ったりした。半生うどんと醤油のセット。この醤油でなきゃ、四国の味が出せないのだよね。
【具:オヤジになればなるほど・・・・・茄子のしぎ焼きが旨く感じるのはなぜ】
ここは、ランチセットもあるのだけど、今回はうどんのみで埋もれたかった。単品なら中盛りと大盛りが無料対応してくれます。しかし、うどんだけというのも淋しい気がして、たまたま目に入った「茄子」をトッピングさせていただきました。 「茄子のしぎ焼き」・・・・これほど、オヤジの心を鷲掴みにするものはないかもしれない。冷たい感覚が夏の食傷気味な胃袋でもいくつでも食える。子供時代から若いときまで、こういう食べ物はキライだったはずなのだけど、中年とレッテルを貼られるような年代になってから、異様に好きになってしまったこの「茄子のしぎ焼き」。ちゅーか、茄子が好きなのか。私がうどんを食い続ける限り、茄子のトッピングを追い求めてしまうかもしれません。
なんだかんだで、思わぬところに好きなうどん店を見つけてしまった!今後ちょくちょくと寄らせていただきます。一人酒でも入り易そうだし(笑)。
四国本―うどんからアートまで、ぎゅっとつまってます。 (えるまがMOOK)
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