<ぶっかけうどんに興奮して、つい厚化粧を施してしまう・・・>
また、つい来てしまいました〜「いぶきうどん@吉祥寺」さん。吉祥寺アトレの中を通って行けば、雨でも濡れずに店の前にたどり着くと言うポイントも実に見逃せません。また、何と言っても、サッポロ黒生が350円でサクッと飲めると言うから、たまらんのです。最近、生ジョッキより、瓶ビールの方が旨いと思えて来ます。
今回は、例によっていつもの冷やしぶっかけに、「とり天」「ちくわ天」「半熟玉子天」を乗せたと言う、厚化粧ぶっかけにしてみました〜。ここに「舞茸天」も本当は盛りたかったんだけど、心の中で「ヤリスギ注意報」が発令された次第。
うどんは、言うまでもなく、立ち食いスタンドとしてはあまり文句ない。上出来だと思います。トッピングを絞れば、290円で食える上に、太麺のハードもっちり感覚は、なかなかのもの。関西オリジンの私の子供時代は、うどんはやわやわが当然だったんです。しかし、高校1年の夏に香川県に仲間同士と旅したときに、高松駅前で食った讃岐うどんが、衝撃的で今でも忘れられない。もし可能ならば、スダチがあるならば、ぶっかけではなく、生醤油と少しばかりの大根おろしだけで食してみたいもんです。
ぶっかけうどんも奥が深いね〜。出汁は伊吹いりこなのが、こちらのウリです。確かに今回は、ビールで多少胃袋がタプタプしながらも出汁を味わうと、しっかりと「いりこ」の甘みが存在感アピール。大雑把なようで、ツボを押さえているのが、いいうどん店のポイントです。
また、ぶっかけうどんを食うなら、トッピングで派閥が別れる気もします。まずは「とり天」だと思うのですが、これは西日本的発想なのかもしれない。しかし関東なら「ちくわ天」でしょうか?。なぜか「ちくわ天」について掘り下げたい気分です。
<ちくわ天がうまかった!>
ここのちくわ天は「磯辺風」。青のり衣の天ぷらね。実は恥ずかしながら、この「ちくわ磯辺天」と言うのは、就職で上京するまで食った事なかったんです。昭和のころ、関西のちくわ天には、磯辺風なのがとっても少なかったイメージでして、存在くらいは知ってたくらい。
「ちくわという完成した食べ物に、なぜあえてさらに天ぷらとして再調理にするのか!」
・・・と思ってた。
大学に入って大阪のラーメンを食う機会が増えて(チェーン店)、時々大阪うどんも食ってたっけ。そのころにも少し天ぷらがのったうどんがあったけど、ちくわ天はあっても素の衣だった。後に時が過ぎて、就職して結婚もして、関西に転勤で戻ったころ。そこで、出会った旨いうどんが「釜たけうどん」だった。ここから、私はうどんにもハマりだすんですが、その店でも単なる「ちくわ天」であり、磯辺風ではなかった。ところがある日、妻がダイエーかどこかの惣菜を夕食に出して来て、そこに「ちくわ磯辺天」があったのが、まさに私が覚醒した瞬間でした。酒のツマミで出してくれたのですが、ちくわの磯辺揚げが衝撃的にうまく思えた。買って来た惣菜で褒めるのもなんだんだが、関東生まれの妻が言うには、「東京では普通だよー」ってさ。ばかにされた気分だったのを、毎回、うどんでこれをトッピングするたびに思い出すんです。
特に、今回のちくわ天は、揚げたてジャスト!だったからまた凄かったのだわ。前客がフライヤーの残り一本のちくわ天を奪い去って行ったあと、愕然としていた私。その私に、揚げたての一本が配されたのです。もう、うどんそっちのけ気分。
ビールをグラスに注いで、喉を潤し、今日一日のオレにご苦労さんと心の中で告げたあと、いよいよかぶりつく!嗚呼、至福!
まず衣をくぐらせて揚げたために、もともと持っていた水分がうまい具合に中でスチーム効果があったかのように、ふわふわもっちりと仕上がってる!。そこがまず素晴らしい。普段のちくわとは、全く別物に思えるくらいに、練り物の風味を高めるようです。そこに歯ごたえのコントラストを極めたいかのように、カリッカリの衣が快感を広げます。もともと揚げ物が好きなので、このカリカリ感覚と、揚がった衣の味わいがいい感じ!。そこに、青海苔の風味が隙間をぬって浸透していくわけです!。
この青海苔の風味が、ふわふわの練り物感に非常にマッチするし、また揚げ衣の味わいにも大きく寄与するしで、味の相乗効果と言うか、味わいの広がり方がとても立体的に感じます。嗚呼、旨し!。次回は、ちくわを二本もらって、一つはうどん用に、もう一つはビールのつまみとして、じっくり味わいたいと思います。
こんな感じで、この店は、今後度々レビューしてゆきたいと思います。そんなわけで次回は「玉子天」について、語ろうかなーなんて思ってます。
今日も本当にごちそうさま!また来ますね!
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