立食いそばも、すごくシンプルで奥深いサラメシ。メジャーなチェーン店より、小さくても、たとえ少々小汚くても個人でやってる店を応援したくなるよね(旨ければね)。ただ、資本系の立ち食いで応援したくなる店が一つだけあります。それが「いろり庵きらく アトレヴィ三鷹店」。ご存知、日本レストラン(NRE)系のお店。そばがメインなんだが、2品だけうどんがある。それが「武蔵野もりうどん」。これにつけダレを豪勢にしたのが「肉ねぎ汁うどん」。今回は後者をいただいてまいりました。しかも大盛りで。
武蔵野エリアは、実は「地うどん」が有名。ザラザラした太いうどんが特徴で少し灰褐色なうどん麺。これをつけうどん風に食らうのです。もうこれは文化で、お彼岸など縁者が集まる場では、武蔵野うどんを振る舞うしきたりって家がかなりある。だからなのか、この立ち食い蕎麦屋だけは、それに準じたメニューが置いてあるのだ。オレの義父もB級グルメ結構好きで、立ち食い形式うどんを食ってるみたいで、話が合ったりします。
券売機と厨房が連動しておるから、食券買って、お釣りを財布にしまって、カウンターで券をおもむろに出した直後に完成品が出てくるのだ!。まさにフォーキャスト生産とサプライチェーンが結びついた感じ。実はこの瞬間、全くオレと同じ注文をした前客の商品だと思い込んで、ボケーって突っ立ってた。そしたら、早く持って行ってくれと促されてしまいました(笑)。
商品の全景はこんな感じ。見ての通り・・・・かなりの極太で平型なのがわかると思う。そして粉が粗いような感じも受け止めてもらえますか?。かなりの田舎風うどんを再現してます。そしてつけダレは・・・+100円の割には変化が少ない(汗)。
うどんをアップするとこんな感じ。優しい表情に見えるでしょ?。ところがどっこい・・・・実にハード。腰が半端ない。ラーメン変態なオレが、これまでつけ麺でハードなものを食ってきたが、これには敵わない。はっきり言って、途中から顎が疲れます。オーバーじゃない本当に疲れる。しかしその分、大資本系の大量生産を感じさせない・・・風合いのオリジナリティは感じます。
一瞬・・・・茹で時間間違ってないか?と邪推も起きますが、中はしっかりとグルテンの締まりと湿り気も合って、茹で上がった後の残骸は確認できました!。
そしてつけダレ。これは実に優しい円やかな醤油系のうどんスープ。ちょっと濃いくらいで少し無理すればそのまま飲み干せるレベル。
ねぎがトロトロに煮込まれた感があって、その甘みすら溶けている感じです。肉ねぎというからには肉ですが・・・これはバラ肉。ちょっと少ない。100円の付加価値をどうしても天秤にかけてしまうが・・・・実に惜しいね。
最後は、スープ割ならぬ「蕎麦湯割」。受け取り台のそばに蕎麦湯ポットが置いてあるので、それをセルフで利用するシステム。うどん食って蕎麦湯割も妙なんだが・・・・これが実に旨い。ほっこりと最後に安寧を与えてくれます。
ちょっとお高い設定ですが、実はこれがよく出ている。サントリーモルツ小瓶も置いてあるので、晩酌&サラメシな方が結構来られます。いかにも「中央線LOVE」なうどん展開ですが、立ち食いうどんにしてはイケてると思うのでこちらで紹介させていただきました。うどんもいいですね!。今日もごちそうさまでした!。
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