うどん啜ってきばります

なんだかんだで・・・うどんを食べてしまうのだ

【今週のうどん53】 生蕎麦いろり庵きらく アトレヴィ三鷹店 (東京・三鷹) 肉ねぎ汁うどん

 関東在住の方ならよくご存知、日本レストランエンタプライズ「NRA」系列の立ち食い蕎麦ブランド。それが、「生蕎麦いろり庵きらく」で、JR東日本の駅構内や駅ビルでよく見かける店です。少なからず、一度はお世話になった方は、結構多いはず。ただ、このブランドで、「武蔵野うどん」を看板に掲げている店は、おそらくここだけではないでしょうか。単なる「うどん」なら、そうも驚かないのですが、わざわざ「武蔵野うどん」であることと、三鷹駅というロケーションが、スペシャリティをすごく感じさせます。
 

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 そもそも「武蔵野うどん」ってのが、関西オリジンの私には、衝撃的でした。昔から、関東はそばで、関西はうどんと相場が決まっていると思い込んでた。こういう私も、実は京都生まれですが、関西はうどん一色に思われがちな中、京都は「蕎麦文化」がしっかりと根付いているので、時々蕎麦も好きだというと、意外な顔をされたりする(鰊蕎麦とか、そばぼうろとかあるのにねー)。その裏腹で、吉祥寺から立川あたりでは、「うどん文化」がしっかりと根付いていても、おかしくないはずなのだ。
 
 特に、妻の実家に遊びに行ったときは驚いた。ちょうどお彼岸だったんですが、親類縁者が集まって軽い宴会が始まるのはよくある風景。しかしそこで、最後の締めには、うどんを食うのが風習なんだとか。そこですっかり、この武蔵野うどんに魅了されてしまいました。西日本のうどんとは全く違う、「素朴さ」「野趣」「ざらつき」があるのですごく旨い。
 
 そんな土地柄だからなのか?・・・ここの生蕎麦いろり庵きらくでは、このメニューがあるのだろうね。
 

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 さて券売機。右上端に一つだけうどんのボタンがある。まさしくそこだけです。これを押すと、どうやら厨房にリアルタイムで繋がっているらしく、食券を出した途端に、トレーに配膳がされるというシステムです。早いのは嬉しいが、あまりにも早いと・・・作り置きかと疑念してしまう(笑)。
 

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 つけダレは、少しだけ濃ゆい艦長流儀の醤油味先行のかつおだし。そこに、豚のバラ肉スライスやら、長ネギなどがさらっと煮込まれており、ナチュラルな甘さをにじませます。更に白菜?と思われるのも見受けられ、実は醤油味でもかなり甘みがあるタイプです。結構好き!肉はよくあるタイプですが、スライスされたのが結構旨いね。
 

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 うどんは、大胆な平打ちカットでして幅が広め。さらに全粒の打ち込みも見て取れるのが素朴でいい感じ。表面は湿ったザラザラ感でして、これが汁を吸い込み、舌触りと啜り上げに特徴を与えます。うどんなのに、グルテン感が豊富で、心なしか錯覚か・・・粉感すら覚える不思議な麺。割としっかりとうどん粉の素性を感じますから、こんなの関西でも讃岐でもありえないタイプです。だから醤油味に合うのかな・・・。
 

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 大盛をお勧めします。結構ハマると物足りなくなる可能性があるので。武蔵野うどん文化をちょっと追求したくなりました。駅構内立ち食いとしては、かなりナイス。今後もとレビュー以外でサクッと食い続けることと思われます。次回はビールと共に!。
 

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 久しぶりの武蔵野うどんとの出会いに感謝!。今日もごちそうさまでした!
 
 

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