うどん啜ってきばります

なんだかんだで・・・うどんを食べてしまうのだ

【今週のうどん33】 福助 (東京・小平) ざるうどん(小)肉汁/白うどん+なすてんぷら

 関西から東京に転勤することが決まって、「もう美味いうどんは食えんかな・・・」と急激に寂しさに教われて、異動間際に立て続けにうどんを食いまくったのは、つい3〜4年前のことであります。されど、移住してきた「多摩・武蔵野エリア」は、うどんの産地だとは思わなんだ。実は日頃美味しい田舎風な地粉うどんを頻繁に楽しんでいます。慶弔時の食事には、しめにうどんが振る舞われるほどの徹底ぶりな地域。だからこそ、たまに讃岐風なのが食べたくなるのでしょう。  とは言え、武蔵野エリアでももう少し本格的に「う活」をはじめようかと思いまして、割と有名なこちら「福助」さんに突撃してみました。私がくどくどと言わなくても情報が出回っていますが、本当に郊外の普通の一軒家。そのまま普通の個人宅に上がり込むような雰囲気の店作りなのです。なので、私の後客なんどは、「ごめんくださ〜い」なんて声を玄関でかけたりして、入店されてました。家族連れにはもってこい。日本酒のこだわりもありそうなので、クルマで来ていなかったら飲んでたところですよ(悔しい)。

 

 

 

【麺:艶やかで上品な風貌ながらも「ヌチリ」としたハードな密度感はさすがの食べ応え!】

 武蔵野うどんを食いに来て、肉汁をセットさせているのに、今回は「田舎うどん」ではなく「白うどん」にしてみました(自宅の冷蔵庫に地粉の武蔵野うどんがまだあまっているので)。しかし、上品な軽やかさなんてのを期待してはいけませんね。しっかりと密度感が作り込まれたハードなグルテン感を感じる逸品です。角っぽいフォルムをしていますが、ストレート系と一見感じながらも、実はところどころ強い捩れが生じております。そこには、無数に皺が表面にはありまして、肉汁が染み込んでいるのが美味そうです。

 

 

 ヌチヌチとした前歯の切断感覚と、奥歯でもヌチリ〜ヌチリ〜とした感覚で、実は腹持ちも良い。小は2玉だとの表示を信用して、配膳時一転して少なめに感じてしまったが、いやいやどうしてどうして・・・・・しっかりとした食べ応えありまして、満腹中枢を刺激してグッドでした。

 

 

 

【つけ汁:武蔵野系を感じさせる肉とネギ系の甘みをふんだんに感じる醤油味】

 武蔵野うどんは、いかにも地粉感がありまして褐色めいた色合いと、多少のざらつきある舌触りが印象的です。それゆえ、さらっとしたつけダレがよく馴染む。このつけ汁は、関西で言う「肉すい」を少しだけ濃くして、玉ねぎの甘さを引き出した感じがあります。なので、関西オリジンな私でもすんなりと「これ好き!」と馴染むのです。

 

 

 豚肉の甘みと、玉ねぎの甘み。そしてそれを取り持つ醤油のカエシ感覚という構図は、いつ食っても旨しと思えてなりません。天ざるのとき、天ぷらをつけダレに浸して食ったりしますが、そばつゆなら濃すぎて違和感を個人的には覚えるのだが、この肉汁というつけダレなら、天ぷら浸しにもよくマッチすると思えるので好きです。

 

 

 

【具:なかなか肉厚な茄子で見栄えとサクサク感もよく、コスパ感じる一品】

 まぁ、茄子好きな私ですから、茄子なら何食っても美味いと思うのですが、とくに今回の茄子の天ぷらは品質香るところがありまして、非常に良かった!花開くように入れられた包丁と、肉厚で大きめな茄子本体が非常に値ごろ感以上の充実感ありまして、ナイスでありました。

 

 

 

また薬味は、ネギとおろし生姜。そして青物。生姜は、チョイ甘の醤油だれに非常にマッチします。そして青物は、ホウレンソウとも違うとおもったのだがホウレンソウ?小松菜?? しかし個人的には「ぬらぼう」なのかもと思っているが、食感もキッパリとしていて美味かったりする。

 

 

ともあれ、多摩エリアから埼玉に向かえば、ところどころいい雰囲気のうどん屋をよく見かける。これから、のんびりと、多摩エリアの「武蔵野うどん」を食って行きたいと感じる次第です。

  

 

 

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ナノブロック 福助 NBC-102

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福助さん

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