うどん啜ってきばります

なんだかんだで・・・うどんを食べてしまうのだ

【今週のうどん19】 山元麺蔵 (京都・岡崎) 葱とゴマのつけ麺

【仲良く競争するのが京都らしい・・・・】

 京都の実家に帰る途中、ちょっとこちらに訪問してみました。偶然にご店主のブログを拝見したところ、近々お子様が産まれるとのことで、そのときは臨時休業するってさ・・・・。あたり前やんそんなん!それより、顧客に伝えるその気配りがお人柄を感じましてね・・・。そんな訪問理由・・・。でいざ現地に着いてみたらなんと・・・・「岡北」の真隣に店を構えてられるのね・・・。恥ずかしながらしりませんでした(泣)。こうもうどんの有名店が並んで営業しているなんて・・・・京都駅近くの有名ラーメン店みたいでんがな・・・・。しかも、両方の店に行列ができておりまして、仲のいい競合関係ってのは、京都スタイルなんでしょうかね? しかし暑いな・・・・・日陰がない・・・・。と思ってたら、スタフが、日傘と冷たいお茶を配ってくれるこの気遣い!ほれてまうやろーーーーーー(少し古いし、もうしつこい?)。で何を食べたかというと、このメニュー「葱とゴマのつけ麺」。スタフの話によると他の饂飩屋さんよりも麺が大きいし、長いとのことだったので。季節の野菜の天ぷらも捨てがたかったが、実家が京都だけに・・・いつでもこれますからね。

 

 

【うううぅぅぅ・・・、「シルキー」×「もっちり」×「ハード」の3段コシや・・・・】

 はっきり言って・・・・すこし待ちます。松戸のラーメン屋「とみ田」ほどではないけど、暑さ故に長く感じるね。でも許せる長さ(とみ田の例は極端か・・)。でも待つ間のホスピタリティーが万全なため気持ちよいかも。待つ間の先客の配膳は、いろいろ観察できて面白かったです。とにかく麺が多いし、天ぷらのサクサク感がたまらんし・・・・・、先客の食った後の笑みがまた、こっちの食欲をそそるしな・・・。で、案内されて、着席すると、あれよあれよと配膳が完了いたします。  うどんが・・・・光っとるがな・・・・。しかも、やや不規則な太さなのに、全体としてはまとまり感があるしな・・・。そして、一本たぐってすすると・・・・長い長い長い・・・・ので途中で噛み切ります。その瞬間・・・・   

「最初の半分シルキー系、後半モチモチ感覚が味わえ、噛み切る瞬間だけハードなコシをなす・・・三段仕込みなフィーリング!!」

 ・・・とかんじますわ。これも唸るな・・・・。すると、スタフが「麺が長いのでこれで切ってください」と、うどん切り器具を手渡してくれる!こんな器具があったんか・・・讃岐では普通にあるのかな、これはこれで面白いです。次に落ち着いてつけダレにつけて食するのですが、ここで発見!よく見ると『うどんの縦じわ!』極太の饂飩は表面は均一なぬめり肌と思いきや・・じつは縦に不規則にしわが入っている。これがつけダレをよく絡めとるので、味わいが増すし食感も微妙な影響をあたえているようです。ただ単に切っただけでは無いのかも・・・わざわざ捩れを生じさせたかのごとくな縦じわが、実にたれの持ち上げに貢献しているのです・・・。 【ゴマと醤油とは・・・・鬼に金棒】  このつけダレは実にええですな・・・。醤油がやや甘辛く、ゴマがすりごまになっておりまして、コクと甘みがプラスされます。しかも葱のみじん切りがふんだんに入っておりまして、すりゴマは、淡雪のごとくです。この淡雪が・・・うどんによくへばりついてくれますんで、滋味深くうどんをいただける計算になっております。 濃い味わいながらも甘みが深い醤油ダレの感覚でカエシの塩加減はきわめて抑えめが関西風!その上にゴマの香ばしさと甘みがプラスです!旨いはず!!

 

 

【どこまでも・・・・どこまでも・・・・割出汁を足してしまう・・・】

 スープ割りのごとく、ポットで割り出汁を供してくれます。この出汁が・・・・半端でない節系の濃い出汁です。スープ割りすると・・・・節の旨味がぶわーーーーと広がり、薄さをあまり感じません。なので、また出汁を足す・・・。すると出汁の個性が一段と跳ね上がるのですが、淡いという残念さがなく、割り出汁が旨いため、もっと割りたい、もっと割りたいと、どこまでもスープ割りを楽しめてしまいます。こんな割りスープは初めてだ!!  総じまして、京都のうどんもなかなか・・・・讃岐&手打ちの創作系がすばらしいのですね!関心です。ちなみに、この一品・・・・具としては、肉系や、天ぷら系なしです。それでもこの充実感ですわ!!すばらしい!こんど、肉の入ったつけ麺を食してみたいこの衝動です。それにしても・・・・・隣接する店のカレー饂飩も食ってみたいし・・・・・観光地らしからぬ本格うどんに乾杯!ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした!!

 

 

山元麺蔵

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