うどん啜ってきばります

なんだかんだで・・・うどんを食べてしまうのだ

【今週のうどん12】 千とせ (大阪・難波) 肉うどん

【吉本芸人名物と言えば・・・ここですよね!】

 正確には「千とせの肉吸い」が有名です。アタクシの記憶では、花紀京が極度の二日酔いで食が進まないときに、「肉うどんのうどん無しを持ってきて」と注文したのが始まりだとか・・・。それが思いのほか旨かったためこらが「肉吸い」となったらしい・・・。この「肉吸い」レビューでもよかったのだけど、やはり麺好きとしては、オリジナルの「肉うどん」を食することといたしました。  ロケーション的には、あの名店「釜たけうどん」と、目と鼻の先程度の距離。どちらも昼時ともなれば当然の如く7〜8名程度の行列は必須です。店から食べ終えた先客が出てこようとも、おばちゃんの案内があるまで、店先で辛抱強くまつことが、こちらの礼儀でございます・・・。

 

【ふわふわの牛肉!出汁もでていて極うまなのだ・・・・】

 やっぱり・・・・案の定、カップルと合席。カップルが、それにがっかりするのが伝わるが、アンタ嫌いと言われているようでやだね・・・・(泣)。ま、気を取り直して、サクッと食ってかえりたいためすぐさまオーダーです。それにしても、うどんのいい所は、本格的讃岐うどんで無い限り、配膳までの時間が早く、開店も早いところですな・・・・。満席なのに4分程度で配膳完了ですよ。  うす切り牛肉の海〜!うどんが見せません。しかも、牛肉の脂部分が旨味として溶け出しているようで、表面に膜を作っているかのように、透明感ありますやん!予め作ってあった牛肉のトッピングではありません。注文を受けて、出汁で生牛肉をほんの軽く煮立てたような・・・作りたて感覚が楽しめます。なので、この牛肉の感触は「ふわふわ」なのであります。うまし!  しかも、薄味な肉味がまたよろしいです。節系だった半透明なお出汁に肉系の旨味がじんわりとやさしい感じで受け止められます。そのため、元のだしは透明と思われますが、肉汁でやや濁り、また肉成分が細かく浮きますので完全な濁り系になっております。  関西風に節系の出汁で甘く食わせるだけでなく、上手に肉の旨味もかぶせるようなテクニックが光るうどんダシ!これは、卵を落として半熟を楽しむのもいいかもです!

 

【うどんは、昔ながらの大阪うどん】  

 昨今流行の讃岐系ではなく、昔ながらの大阪うどんです。太い部類に入りまして、加水が非常に多めの表面ねっとり&噛み応えの反発がやさしく一定な・・・・麺です。胃に優しいとおもわれるこの類の麺ですが、温かいうどんだと、気持ちが休まるというか・・・・関西人なら郷愁すら覚えます。

 

 総じまして、吉本の過去の芸人もみんなこの味を食べたかと思うと・・・・またしみじみしてしまう。個人的には、古くは・・・・平参平、谷しげるに始まり・・・・・岡八郎花紀京原哲男船場太朗、室谷のぶお、など・・・・。女性では、山田スミ子、中山みほ等・・・・土曜日の昼下がりを楽しませてくれました。彼らが何かしらこの味を食していたのかと思うとね・・・・・。ということで、久しぶりに吉本新喜劇をガチで見たいと思うのでありました。ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした。

 

 

千とせ 本店

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