うどん啜ってきばります

なんだかんだで・・・うどんを食べてしまうのだ

【今週のうどん9】 釜たけうどん (大阪・なんば) ちく玉天ぶっかけ 

【馴染みじゃないのに、馴染みな雰囲気がまたよろし・・・・】

 一時期は、関西で某タウン誌で麺の特集すれば、ラーメンなら「カドヤ食堂」の大将・・・・、うどんなら「釜たけうどん」の大将の、ドヤ顔とも付かない笑顔が載っていたもんです。そういえば、肩を張らない気楽さと旨いもんのほんまさは、どちらの店も似ているような気がしますが・・・・。ここは、昼営業のみなので、某日、所用で午後休暇を取る際、寄り道して訪問いたしました。なので、中途半端な時間帯であるものの、客入りは9割方埋まっているという盛況ぶりです。まだまだ、人気が衰えていませんね。もう、ここでは「鉄板メニュー」を注文する気でおりました。「ちく玉天ぼっかけ」それしかないでしょう!そう度々これませんのでね・・・・・、メモリアルメニューです。つーか、やっぱり半分くらいはこのメニューを注文している様子。750円也。

 

【さすが・・・・ブームの火付け役でんな!貫禄おまっせ!】

 具から入りますが、大阪における「ちくたま」提唱者だけあって、ちくわ天、半熟玉子天の出来具合は、なるほど!と思わせる貫禄と、卓越性をかんじます。まず、ちくわ天について言えば・・・・・「デカッ!」「肉厚!」「旨ぁ!」のワン・ツー・スリー・パンチをゴングと同時に受けるようなもんです。この迫力は・・・・ちょっと他にはないぞ!サクサクの衣を「ハグッ」と噛むと、ちくわの中のから湯気がほわほわぁ〜とでてきますし、噛みしめてゆくとより「甘み」を感じます。これだけで、来た満足がまずあります。

 そして「半熟玉子天」については、まず、「衣のつきかたがステキ」、「半熟トロトロ加減をキープしててステキ」、「衣のサクサクと、玉子のぶよぶよが対照的だがマッチしていてステキ」・・・・と相成ります。ぼっかけの汁をすこしばかりつけても、サクサク感がのこってまっせ。玉子も衣に近い部分も固くならずに半熟キープですからね、これは、絶対トッピング頼まないと損でしょうよ!

 

【くどいようだが、絹のタッチだ】

 麺の話です。梅田店と同じです。マイ過去レビに譲ります・・・。しかしながら、関西においては、冷凍加ト吉うどんがスーパーに怒涛の如く出品されているため、昔から食っているおっさんとしては、讃岐=(イコール)腰強いハード麺をイメージしてしまう・・。しかし、これは、間違いなのかも・・・・いや間違いだろうと実は思っています。 讃岐であっても、いろいろ地域や店の特徴があるものだろうし、ハード系一本というのも、食べる側としてはさみしい・・・。

 麺の潰し込みがきっちりした「コシ」というより、熟成を経たモッチリ感をたたえた感じが讃岐うどんかもで、その工程や時間の加減により千差万別ななのでしょうね・・・。それにしても、本店支店と食ってきたが、品質のばらつきは感じずで、さすがだとも思う・・・・。

 

ぼっかけに酔う・・・・・】

 すりおろし生姜、極小万能ねぎ小口切りの真上に、ちょいと醤油をたらして、かき混ぜます。あまり混ぜ変え過ぎない程度に。レモンも効かせて酸味をプラスすると、ええ感じの薄口カエシのお出汁ができあがります。ひえひえのね!生醤油もええけど、これもええな・・・。天かすプラスして、油が出汁に溶け込んだところなんて、甘みが増すというもんです。ぐびぐびと最後飲みほしても、円やかで辛くなく、ちょっと他では味わえない気分ですね。

 

 

 

 総じまして、「かま玉天」のデフォルト基準値を確かめたいなら、一度はここにおいでと申し上げたいです。特に、半熟玉子天は、やはり量販店チェーンでも出されるものの、ハンドメイドならでは感じられる丁寧さと、魂・・・・というか、魔力を感じ取ることができますんでね。梅田店ができるもでは、悶々としておりましたが、これで本店も再確認できましたし。ありがとうございましたと、出ていく客にちゃんと厨房奥から声をかける大将もきもちいいしね・・・・。ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした。

 

 




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